反復投与

健康成人にフィナステリド0.2mg及び1mgを1日1回17日間反復経口投与した時、いずれの投与量においても血漿中濃度は投与2~3日目に定常状態に達した。投与17日目における0.2mg及び1mgの血漿中濃度は、投与後1.2及び1.5時間にCmaxに達し、以後4時間のt1/2で消失した。また、0.2mg及び1mg投与の定常状態における血漿中濃度はほぼ用量に比例した(図1及び表2)。

図1 健康成人におけるフィナステリド反復経口投与時の
投与17日目の血漿中未変化体の濃度

表2 健康成人におけるフィナステリド反復経口投与時の
投与17日目の未変化体の薬物動態パラメータ
投与量
(mg)
AUC0-24hr
(ng・hr/mL)
Cmax
(ng/mL)
Tmax
(hr)
t1/2
(hr)§
0.2
(n=12)
10.39±3.84 1.96±0.42 1.17±0.58 4.11±0.38
1
(n=11)
60.49±17.02 10.84±2.05 1.45±0.93 4.13±0.23
 幾何平均 ± 幾何標準偏差
‡ 算術平均 ± 標準偏差
§ 調和平均 ± ジャックナイフ標準偏差